ごみ ナレッジ | 災害時のごみ捨て

発火を予防する正しい電池ごみの捨て方

発火を予防する正しい電池ごみの捨て方

日常生活の中で出る家庭ごみの中には処分方法が決められている物もあります。電池類もその一つで、処分方法を間違えてしまうと発火などの災害に繋がるケースもあるので正しい手順を踏んで捨てることを心掛けなくてはいけません。そこで今回は、使い終わって不要になった電池を安全に処分する方法について詳しく解説していきます。

乾電池やリチウムの処分方法

いくつかある電池の種類の中でも日常生活で比較的利用頻度が高いと言われる乾電池の処分で必要となるのがセロテープによる絶縁作業です。乾電池の端子部分は他の金属と接触した時にショートを起こして発火することがあります。そのため、捨てる前に上下の端子部分にセロハンテープを貼って電流の流れをシャットダウンさせなくてはいけません。全面が金属でできているリチウム電池の場合は全体をテープで包むようにするのがコツです。

ボタン形電池の廃棄方法

時計を始めとした精密機器で利用されるボタン形電池も乾電池と同様に、金属との接触で発火するケースもあります。そのため、処分の前にセロテープで全体を包むようにして絶縁状態にすることが基本です。ボタン形は他の電池とは異なり人体に有害となる水銀が使用されていることがあります。誤って人体に触れると何らかの悪影響が出る可能性があるため、ボタン形電池はそのままごみとして出さずに専用の回収箱に入れなくてはいけません。

個別に包装して処分する

絶縁状態にするセロハンテープは環境によって粘着力に影響が出ることもあります。中でも水分に極端に弱く、ごみ袋に穴が開いていて雨水が中に染み込んで剥がれてしまうというケースも少なくありません。乾電池を処分する時は万が一セロテープが剥がれても大丈夫なように、新聞紙で包むといった個別の対応をすることが大切です。

ごみ捨てに便利なダストシュートとは

日本ではなぜ少ない?ごみ捨てに便利なダストシュートとは!

皆さんは、ダストシュートという設備をご存知でしょうか。海外ではポピュラーな所もあるダストシュートですが、日本に住んでいるとあまりピンと来ないという人もいるのではないでしょうか。以前は日本でも公共の建物などを中心に採用されていたダストシュートですが、それはどんなもので、なぜあまり見なくなってしまったのでしょうか。

ビルなどのごみ出しに便利な設備です!

最近の日本では少なくなりましたが、ビルなどのごみ出しに便利なダストシュートという設備をご存知でしょうか。ダストシュートとは、筒状の縦穴状の設備で、そこにごみ袋などを入れると施設内の地下などにあるごみ収集スペースに落ちていくという設備になります。ビルや高層マンションなどの、ごみ収集スペースまで個別に降りていくのに不便な施設の各階に設置されていることが多いです。単純に処理が楽だという以外にも、暗いごみ収集スペースに朝方行くのが不安だという人でも安心できるなどのメリットがあります。アメリカやシンガポールなどの海外では、ダストシュートが設置されている所も少なくないようです。

なぜ日本ではあまり見なくなったのか?

なぜ日本ではあまり見なくなったのかそんなダストシュートは、なぜ日本であまり見ないものとなってしまったのでしょうか。その理由にはまず、ごみの分別が細分化してきたという点があります。ダストシュートはごみの分別回収にあまり適していないため、時代に即さないという理由で日本ではあまり見られないようになりました。また、誤って子どもなどが転落してしまうことを防ぐために無くなっていったという側面もあります。さらに、たばこの投げ捨てによる火災事故が発生したという点も、ダストシュートが少なくなった要因の一つです。こうした衛生面・安全面の不安から少なくなっていったダストシュートですが、そうした点に配慮して設置している所もあります。

ごみ捨てには周りへの配慮が不可欠!

便利なダストシュートですが、様々な問題があり日本ではなじみの薄いものとなってしまいました。ごみ捨てに関しては、分別などをきちんと行い周りを不快にさせないことなどの配慮が必要不可欠になります。ダストシュートが設置されているマンションなどを探す際は、そうした配慮がされているか、安全性は確保されているかなどの点を確認しましょう。

災害ごみはどのように処理するか

災害ゴミ

大雨や地震などの災害に伴って発生してしまうごみを災害ごみといいます。
災害ごみは、普段は発生しないのですが、急に大量に発生してしまうのが特徴で、発生すると集積場所の確保から処理まで膨大な時間とお金がかかります。
ここでは、災害に伴って発生したごみの処理がどの様になっているのか、何が大変なのか解説します。

急激に発生し処理は後回し

災害が発生するとまずは、状況把握や応急処理が行われます。
そして、災害状況が落ち着いてきたところで発生するのが災害ごみです。自治体の職員の人はまず、ごみの処理をする前に大量に発生するごみの集積場所の確保をします。
災害にあった人は、まずごみを移動させたいと考えるため、処理を後にしてまずは集めるという対策を取ることが多いです。

ごみ処理で大変な分別作業

災害ごみの特徴として、ごみの分別が全くされていないものが多いという特徴があります。
一般のごみであれば可燃や不燃などの分別がされていますが、災害ごみではこのような分別がされていません。中には有害なごみや危険なごみが含まれているケースもあるので、まずはこれらの分類をします。
この処理をするのが非常に大変で、危険を伴うものもあり、災害廃棄物処理を専門に請け負う業者もあります。

できるだけ資源化をする

リサイクルのイメージ

災害ごみであっても全てを焼却処理するわけではありません。できるだけリサイクルをするようにします。
使えなくなってしまった畳や家電と行ったようなものでも使える部分と使えない部分に分けてリサイクルすることが実行されます。

災害ごみであってもできるだけ資源化

災害ごみと言うとほとんどが使えないものであり、ほぼ全て埋め立て処理されると思っている人が多いのではないでしょうか。
しかし、実際はそんなことはありません。災害ごみであっても利用することができる部分については資源化をします。
ただし、分別の部分には高度な技術が必要になってくるため、大量のごみの処理には時間がかかります。